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生活習慣病

生活習慣病(高血圧、糖尿病、高脂血症など)~心・脳疾患の予防~

生活習慣病とは、厚生労働省の資料によると、「食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣が、その発症・進行に関与する疾患群」と定義されています。以前は「成人病」という名称で、原因は加齢とともに発症・進行するものとされていました。

高血圧症(=心血管疾患の最大のリスク因子)

高血圧は喫煙と並び、日本人の生活習慣病による死亡に最も大きく影響する要因とされており、高血圧を防ぐことが健康を維持する鍵になるといわれています。
食塩のとりすぎや肥満、飲酒、運動不足などが原因で、診察室での測定で最大血圧が140mmhg以上、または、最小血圧が90mmhg以上の場合を高血圧と診断します。高血圧症は、高血圧の状態が続き、動脈硬化が進むと、狭心症や心筋梗塞、心不全、脳梗塞や脳出血、認知症になりやすくなります。
収縮期血圧が140mmHg未満または拡張期血圧が90mmHg未満の場合は高血圧には該当しませんが、正常高値血圧や高値血圧はいわゆる高血圧予備軍であり、少なからず高血圧を起因とした疾患にかかるリスクがあるため、何らかの方法で改善する必要があります。

1.食生活の乱れ

人間は食事から必要な栄養素を摂取しているため、食生活の乱れは健康に大きな影響をもたらします。
高血圧の場合、特に塩分の摂りすぎに注意が必要で、体内に塩分が増えるほど血圧が高くなります。
日本人は日頃から塩分の摂取量が多い食生活を送っているため、高血圧の原因の多くは塩分過多といわれています。

2.運動不足

有酸素運動をすると血管が拡張してしなやかになり、血のめぐりが良くなり血圧が下がります。しかし日頃から運動不足の人は血行不良を起こしやすいだけでなく、汗をかいて塩分を排泄する機会が少ないため、高血圧になりやすい傾向にあります。

3.加齢

若いうちは血管にしなやかさがあり、血流にも柔軟に対応できますが、年齢を重ねると血管の柔軟性が失われ、血液の流れにうまく対応できなくなります。
血管を流れる血液が勢いよく内壁にぶつかると、血圧が上昇する原因になります。

4.飲酒

アルコールが体内でアセトアルデヒドに変化し、血中で増加すると、血管が拡張されて一時的に血圧が下降します。しかし、アセトアルデヒドが酢酸に変化すると、血中濃度が下がり、血管が収縮して血圧が上昇に転じます。

5.喫煙

たばこに含まれるニコチンには、血管を収縮させる作用があり、血圧が上昇します。
特にヘビースモーカーの方は血管が常に収縮された状態になるため、高血圧になるリスクが高くなります。

高血圧は、それ自体に目立った自覚症状はありません。そのため、健康診断などで初めて発覚したという方も多いのですが、自覚症状がないからといって何も対処せずに放置していると、脳梗塞や脳出血などの脳血管障害(脳卒中)や、狭心症や心筋梗塞などの心疾患、また、認知症にもなりやすくなります

糖尿病

糖尿病とは、インスリンがしっかりと働かないために血液中のブドウ糖が増えすぎて、血糖値が高くなってしまう病気です。糖は身体に必要な栄養素のひとつで、食事から吸収されたり、肝臓で生成されたりして、常に血液の中を流れています。さまざまな臓器や組織へ届けられた糖は、インスリンの働きによって細胞へ取り込まれ、身体を動かすエネルギー源となるのです。
糖尿病は多くの場合自覚症状が少ないですが、血糖値が高い状態が長く続くと血管が傷つくことによる視力低下をはじめとした合併症の発症や、脳卒中、心筋梗塞など、動脈硬化性疾患を引き起こすリスクが高まってしまいます。また最近は糖尿病は認知症と関係があるとの報告もあります。
糖尿病の初期症状としては、以下のようなものが挙げられます。

  1. 喉が渇く
  2. 尿の回数が増える
  3. 疲れやすい
  4. 体重が減る

あまり症状が現れず糖尿病に気づかない人も多いのですが、上のような身体の異変を感じた場合は、早めに相談するようにしましょう。

脂質異常症(高脂血症)

LDLコレステロールは全身に肝臓で作られたコレステロールを運ぶ役割を担っている一方、過剰になると血管壁にたまって心筋梗塞や脳梗塞などの症状を引き起こす要因になることから、別名「悪玉コレステロール」と呼ばれています。
一方のHDLコレステロールは、組織にたまったコレステロールを正常に保つ働きがあることから、別名「善玉コレステロール」といわれています。
LDLコレステロールが一定値を上回った場合や、HDLコレステロールが一定値を下回った場合は脂質異常症と診断されます
血管内皮細胞と血管壁の間に侵入したLDLコレステロールは、やがて酸化LDLに変化します。酸化LDLは血管壁を傷つけるため、本来の血管拡張作用が阻害されてしまいます。
また、免疫細胞(マクロファージ)は酸化LDLを異物として認識し、捕食します。捕食後動けなくなった免疫細胞の残骸はどろどろした「プラーク」と呼ばれる物質になり、血管壁に堆積するのです。
この反応が繰り返されると、内皮細胞と血管壁の間にプラークが溜まり、「動脈硬化」が発生します

動脈硬化によって動脈の柔軟性が失われると、血液の流れに合わせてスムーズに動脈が伸縮できなくなり、高血圧の原因になるほか、場合によっては、血栓ができて血管がつまったり、血流に耐えきれずに動脈が破裂したりする場合があります。

  • 脳梗塞
  • 脳出血
  • 心筋梗塞
  • 狭心症
  • 大動脈瘤
  • 閉塞性動脈硬化症

また、中性脂肪値が高い場合、急性膵炎のリスクが高まるといわれています。
また、脂質とパーキンソン病の関係が報告されております。

肥満

体脂肪が過剰に蓄積された状態を指します。糖尿病や脂質異常症、高血圧、心疾患といった生活習慣病をはじめ、さまざまな病気につながりやすくなります。

胃や腸といったおなかを中心とした内臓のまわりに蓄積した脂肪を「内臓脂肪」といいます。内臓脂肪型肥満と診断される基準は、一般的な健康診断では、ウエストの周囲を計測し、男性85cm以上、女性90cm以上の場合に内臓脂肪型肥満と診断されます
内臓脂肪の量が過剰に増えると、悪玉コレステロールが増加し、動脈硬化や血栓のリスクが高くなるといわれています。他にも、血糖値や中性脂肪、コレステロールを増やす原因となったり、血圧の上昇を招く要因になったりと、健康に悪影響をもたらすきっかけになることも明らかになっています。

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